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 飛散開始日予測は、一般的には1月1日からの日最高気温の積算値から推測され、関東ではこの値が400℃前後になると花粉飛散が開始すると言われています。しかし、青森県ではこの時期の日最高気温が氷点下のことが少なくありません。1月1日から花粉飛散開始日までの日最高気温の積算値は2001年では65.1℃、1997年では231.3℃と年次変動が大きく、この方法では予測が困難です。
 また、花粉に敏感な方は飛散開始日以前に症状が出現する事も少なくありません。各個人のスギ花粉に対する感受性を考えて予測を行う事が必要です。
 そこで、青森県花粉情報研究会では青森県独自の方法により、下記の予測を行っています。

○初観測日:ダーラム型花粉捕集器で始めて花粉が観測された日
○飛散開始日:1個以上の花粉が連続して観測された最初の日
○本格飛散開始日:10個以上の花粉が連続して観測された最初の日


(付図)弘前市における花粉飛散予測グラフ


 弘前市では1月21日から日最高気温が4℃を越えた日数と4℃を越えた温度の積算値が予測に有用です。
 今年の1月21日からの4℃を越えた有効日数と有効積算温度を青色でプロットしています。この青印が黄色のエリアに入るとスギ花粉が初観測される可能性があり、花粉に特に敏感な方は注意が必要です。オレンジ色のエリアに入ると飛散開始日となる可能性があり、花粉飛散シーズンの始まりとなります。赤色のエリアに入ると本格的に花粉飛散が始まる危険があり、スギ花粉にあまり敏感でない方も症状が出る危険がありますので充分な注意が必要です。


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